第三期塾生最終レポート

Ye Naung Kyaw 富井正浩 森田 翼 遠藤永里香 奥田誠志朗


Ye Naung Kyaw

 自啓共創塾の各回を通して、日本(人)のこころが鮮明化され、それを形成する要素・背景についても大変勉強になりました。

 

 塾に参加する前は、人間は根本的には、各々の経験、生い立ちによって価値観や思考が決まる為、○○人の考えとして一括りにすることは容易なことではないと考えておりました。

 

 しかし、話題提供を下さった先生方やディスカッションに参加された皆様のお話を伺い、完全な一括りが出来ずとも大まかに日本のこころはこれだという理解が出来ました。

 

 正に、性悪説に偏ることなく性善説を適正に位置づけており、利他心をもって大我・真我を希求する姿勢は、世界に誇りを持って見せることが出来、また世界も学ぶべき点だと感じました。まずは、日本人が日本で生活する外国人、又は外国で生活する日本人が現地人に対し、上記の姿勢を見せ続けることで、徐々に日本のこころが世界に浸透するきっかけとなるかと思います。日本への観光ブーム、海外における日本ブランドに対する信頼感等々、世界における日本の影響力が高い状態のままであることを活かし、今後も世界平和・環境保全・人類と最先端技術の共存の為に、日本のこころを伝え続けられる人材の育成も重要かと思います。

 

 自分自身もこの塾で学んだ日本のこころを世界に伝える役割を少しでも果たせられるよう精進していきたいと思います。


富井正浩

 (1) 本塾からの学びから生じた関心や興味

 

 日本のこころの原点が、縄文時代に起源のある古神道を礎に、仏教(禅)や儒教を習合させたものであることが理解できた。そして、日本人が、各時代において、思想、文化面だけでなく、技術面等においても、外部から新しいものを「習合」しながら、独自の進化及び深化をさせてきたということは、大きな特徴と強みであると感じた。

 

 また、日本のこころの実践により、社会の変革期に、大きな貢献をした人達が、実際に多くいることを改めて知ることができ、自分も、日々、自己研鑽を続けていかなくてはいけないという大きな励みになった。

 

 「五感力」を高めたいという思いも強くなり、元々関心のあった将棋や武道(柔道)だけでなく、季節等を五感で感じ言葉や作法で表現・形式化する和歌・俳句や茶道にも取り組みたいと考えている。

 

(2) これから先どのような世の中にしたいか。そこに日本のこころはどのように貢献できるか。

 

 自分を含む一人一人が、自分、自分の国、文化を理解し、自分で考え、他者(他国)に自分の言葉で伝えることが重要だと考えている。その上で、相互を理解し、尊重しながら、自身や社会を成長させることができることが理想ではないか。

 

 前者については、座禅やそれに基づく武道・芸能を学び、実践することが、その実現に大きく寄与するのではないかと考えている。後者については、日本のこころの長所のひとつである、「習合」の実践が、その実現に大きく貢献するのではないかと思う。また、日本人の、個(自己)と全体(他人、環境、世界、宇宙)との関係性を重視する考え方は、個(自国)を重視する欧米諸国及び中国が主導するグローバル世界に異なる視点と示唆を与え、地球全体の維持・発展に寄与しうるのではないか。

 

 個を深めながら「あり方」を示すこと、AIを含む新技術、環境や社会の変化を柔軟に受け入れ「習合」していくことは、まさに、(自己)と全体(他人、環境、世界、宇宙)との関係性の重視の実践であり、今後も人間の役割として残っていくものの一つではないかと考えている。

 

(3) 自分がこれから、または、将来取り組んでみたいこと

 

 本塾の中で、日本のこころの概観、枠組みを学ぶこと、また、グループディスカッションを通じ別の視点を得ることができたが、自分自身が参考図書や古典(原典)を読む時間が確保できなかったため、今後、少しずつ読んでいき、理解を深めていきたいと考えている。

 

 また、参禅会に少しずつでも参加してみること、茶道の初級者講習に通うこと、将棋の普及指導員研修を受けること等に足元で興味を持っており、取り組むことを検討している。

 

 将来的には、勤務先である総合商社での経験(不動産、金融)や全国通訳案内士などの資格も活かし、日本や日本文化の外国人への紹介、日本での住まいの提供、生活基盤の構築に必要な行政手続き等のサポート等を一連で行う活動ができないかと考えている。

 

 その中で、日本や日本の文化、日本のこころを、自分の言葉、実践を通じ発信し、少しでも理解を深めてもらえるように貢献できないかと思っている。


森田 翼

  今回の自啓共創塾の中で先生方の話を聞いて、日本文化の特徴やその他の国との違いなどを知ることができました。下は高校生から上は自分の祖父母の代まで幅広い世代の人と、聞いた知識をもとに日々の生活の中との繋がりや疑問について語り合うことができました。今回の活動の中で、普段知ることのできないことや関われない方々と関われて、とても貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございます。


遠藤永里香

  第一回の自啓共創塾の際私には夢がないという話をした。これまでの 14 回の活動を通して 夢は未だ見つけることができていない。けれど日本人として私がこうでありたいと思う理想像を作ることができた。

 

 まず学びとして日本は海外のような一つの宗教に書かれた正しさを信じるのではなく儒教や仏教、神道など様々な正しさを教える道を知っており、それは日本人の魂として心に刻まれているように思った。(礼儀、おもいやり、相手に真摯に向き合う)その上で私に必要なのは数多の正しさの道を知っている上で自分なりの正しさを考え、それを持って常に変化する社会に向き合うことだと思う。この自分なりの正しさが本当の意味での己を形成するのではないかと考えた。日々変化し続けるこの社会で真の己を持たず、社会に身を任せることは簡単であろう。けれどそこで誰かの役にたてることができる何かを成し遂げることは決してなく生きる価値、いわば幸せは見出せないと思う。 

 

 自啓共創塾を通してこうでありたい、こうでいたい自分を見つけることができた。せっかく日本人として日本を学べるのだから最大限これからの人生に活かせるようにしたいと強く思う。


奥田誠志朗

 言い回しが与える印象の大きさを各回のグループダイアログを通じて強く感じました。日本語の繊細な語彙が特に役に立つところであり、私の成長できるところであるとともに、これからも残していかなければならないところだと思います。

 

 私は学生落語をしているのですが、それを通じて、日本語の言い回しの妙を伝えていきたいです。